『永く愛されるものとはなんだろう?』
『本当の人の幸せとはなんだろう?』
『champagneってなんだろう?』
私は、お酒の本当の価値と本質を理解しているつもりでした。
でも、もっとロマンティックで、もっと価値のあるものなのだと、
昨夜、フランスの皆様に教えていただきました。
昨夜は、シャトージョエルロブションにて、
ヴーヴクリコ ヴィンテージ『2008 LA GRANDE DAME』の日本での発売を記念してのお食事会がありました。
フランスから社長のジャン様もいらっしゃいまして、
それぞれのご挨拶があり、
偶然にも日本にいらっしゃった、昨年亡くなったジョエルロブションの右腕として長年ご活躍していらっしゃるエリック・ブシュノワール氏もご挨拶をさせていただきました。
豪華すぎるメンバーに♡
これぞロブション!という美しさです
シャンパンとの組み合わせ、季節の色と香り、日本の食材を生かし、香り豊かな素晴らしいですお食事。
ここで現れたのが、このLA GRANDE DAME 1990のVintageと1989 ROSEです。
なんと29年前と30年前ののchampagne
こんなに古いものをいただくのは初めての事で。。。。
そして、香りを嗅いだ時に、言葉を失うくらい素晴らしい香りがするんです。
まるで、コーヒーのような、高価な香水のような。
何度も何度も深呼吸したくなる。。。。何度も何度も。。。。忘れたくない香り。。。
よく。ワインの知識のある人が接客をしてくれて、
『これはオレンジの香りに、深みのあるローズのムニャムニャ・・・・・』
そんな話をすることがありますよね。
正直、その言っていることを答え合わせするかのように、
一度香りを嗅いで、一口飲み、味わったら、『ふんふん。確かに』
あとは飲むぞー!みたいな感覚の人でした。(笑)
でも、これは違ったんですよね。。。。。
香りを嗅ぐたびに、色んな思いが巡るんです。
30年余り前のchampagne
その頃、私は小学校の一年生でした。
その時に、誰かがいつか飲む誰かのために、最高品質の誇りを持って
champagneを作り、それを保管し、誰かが今日まで守ってきてくれた。
一度も開けることなく。
そして、30年前の、太陽の光や、風、土のエネルギーを受けて育ったぶどうの
生命がそのまま閉じ込められている。
その瞬間を、時を超えて飲んでいる。
タイムカプセルのような。宇宙みたいだなーって!!
左から
1989 LA GRANDE DAME ROSE
1990 LA GRANDE DAME
2008 LA GRANDE DAME
2008 LA GRANDE DAME
それぞれにストーリーがあり、とっても美味しいみんなが主役のchampagneたちでした。
そして、いよいよ日本に上陸する2008 LA GRANDEDAME
2008年。10年前。皆さんは何をしていましたか?
そんなことを考えながら飲むととっても特別な時間になりますよね。
発売した時には、家族と一緒に飲みたいなーって思っています。
2008年は
愛する祖母も母も生きていました。
たくさん、仕事で葛藤をしていました。今も変わらずですが(笑)
相方とはまだ結婚をしていませんでした。
そんなことを思い出しながら、
家族と会話をする時間。
本国の社長のジャン様とファッションジャーナリストの神保様
お二人ともとっても優しい方です。
フランスの人の皆さんの文化や考え方には、
長い時間軸を感じることがあります。
街並み、ファッション、そしてお酒。
この概念は、本来、日本人も持っていたもの。
麹などの菌を大切に守る人。
100年後の森をイメージして植林をする林業の人。
伝統芸能を守る人。
500年以上続く会社。
生活の知恵。
日本は、地震大国だから。木造建築だから。スクラップ&ビルドという風潮があり
街並みも数年経つと大きく変化し、
食品や生活雑貨も手軽でインスタントなものが町中にあふれています。
ダメなことだけではなく、それがイノベーティブで、
新しい変化を感じられることもありますが、
時を超えた価値を考える心が、今は必要なのではないかと。
日々感じる今日この頃。
継続できる未来を想像することが、愛そのものであるように。
ヴーヴクリコで働かれている皆さんの心の豊かさに触れた時間でした。
素晴らしい時間をありがとうございます。
そして、特別な日には Vintageのchampagneをテーブルの上に準備したいな♡
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